2017年7月12日水曜日

島崎遥香が山ガールを演じた「ブランケット・キャッツ」【ぱるるインタビュー】


ドラマ「ブランケット・キャッツ」(毎週金曜夜10:00-10:50、NHK総合)は、家具の修理工房を営む椎名秀亮(西島秀俊)が、幼なじみの美咲(吉瀬美智子)と共に亡くなった妻の残した7匹のネコの新しい飼い主を探す物語。今回、美咲の部下で動物看護師の水島楓を演じる島崎遥香にインタビューを行い、共演者とのエピソードや、動物への思いなどを聞いた。


夢は獣医師さんだった

――出演が決まったときはどのような心境でしたか?
私の小学校の時の夢が、獣医師さんだったので、このお話が来たときに「絶対にやりたい!」と思いました。本当に大事に動物のことを思って病院に連れてくる、飼い主さんの思いも考えて挑みました。
――獣医師を目指したきっかけはなんだったんですか?
暗い話でもいいですか? 小さい頃飼っていた犬が、1歳くらいで亡くなってしまったことがとても悔しくて、私がその子を救えたら良かったと思ったんです。
動物病院は24時間稼働できないですし、医師の方々も1匹に付きっきりで看病することは難しいですよね。ただ、飼い主にとっては人間の家族と同じ命の重さだということを、世の中の人々に分かってほしいと今でも思っています。


「山ガール」は一生着ないような服装

――楓をどのように演じましたか?
撮影に入る前から、「山ガール」がテーマと言われていたんです。衣装も山登りをするようなパンツだったり、私がもう一生着ないようなファッションでしたね(笑)。「あんな明るい子に育てばよかったなぁ」と思いながら演じていました(笑)。
――コメディータッチの演技も多かったように感じました。
ドラマ「ゆとりですがなにか」のスペシャルやドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」(共に日本テレビ系)の撮影の直後に、トントントンとこの撮影が始まった感じだったので、役があんまり抜けていなくて(笑)。プロデューサーさんに、「こんなテンションで大丈夫ですか」って確認したんです。
そうしたら「重い話も多い中で、楓が登場することで視聴者もホッとするし、暗くなり過ぎないからそれでいいんだよ」と言ってくださったんです。だから、大丈夫だったんだなと思いました。


もどかしい2人の関係性

――秀亮と美咲の関係性を、どのように感じましたか?
大人同士なのに幼なじみの関係性のまま続いていますよね。楓がいるところでは、お互いのことを「そんなに思ってないし」って言っちゃう感じが、もどかしいなと思って見ていました。
――美咲に対してタメ口を使う楓をどう思いましたか?
監督から、「タメ口を使うのは失礼ではなくて、タメ口でもいいような関係性が2人にはあるから」ということを言われていたんです。
仕事はちゃんとこなして、プライベートな部分では楓が美咲さんに少しちょっかいを出していて、家族ではないけれど、本当に仲がいいんだなと思いました。
――共演者とはどのような話をしていましたか?
吉瀬さんはすごく面白くて、おしゃべりなんです(笑)。なんか、外見とかではなくて、私がこのまま大人になったら吉瀬さんみたいになりそうって勝手にシンパシーを感じたんですよ(笑)。
2人で話せば話すほど、「分かる!」って思うことが多かったんです。吉瀬さんは世代的には私の親と同じくらいで、西島さんは親より年齢が上なので、3人で「本当だったら親子だよね」って話していました。
――ドラマの見どころはどんなところですか?
人が生きていく中で、それぞれ問題を抱えていると思うんです。そんな人間の問題に、ネコが加わることで、ネコたちの人間にはないパワーを感じられる作品だと思います。
私にとって、動物は一緒に過ごすパートナーなので、「飼う」という言葉では表せないんです。癒やされるために一緒に生活するわけでもないと思っています。逆に飼われているような感覚というか…。
物語の中で、秀亮さんが「2泊3日のトライアル期間」を設けて、ネコをもらいに来る人が飼い主にふさわしいかどうかを試す気持ちがすごく分かるんですよね。“物”ではないから、大切に大切に思っているように感じました。
私も、動物看護師として動物を大切に思って演じました。本当に、口で言うのは難しいですけど、私の中ですごく大切な作品です。



ザテレビジョン
https://thetv.jp/news/detail/114577/




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